■作品紹介
今の時代、たいていのものが手に入ります。たいていのことはできます。努力次第で、たいていできます。昔に比べ、士農工商やカースト制度などない、民主主義国家では最低限の自由は保障されてます。誰もがチャンスは平等にあります。なのに、この不自由さはなんなのでしょうか?皆、平等でなければならないという強迫観念。それ故、他人と自分と比較する。自由が制限されていた時代の方が自分という一個が捕らえやすい、もしくは目指しやすかったのではないでしょうか?今は自由という山の山頂で、広大な景色を見下ろすが故、足元がふらつき、見えてたもの見えなくなっている気がします。子供も大人も見失っている気がします。だから、子供を殺す大人、子供を殺す子供、ニートや引きこもり、株ブームにITに対する過度の期待。みな、何かを見失って、豊かゆえ自由ゆえいつも欲しているのです。そんなマス的問題提起を核家庭へ下ろして、もう一度、個人の問題こころの問題として、考え直してみませんか?結局は、いつの時代も自分ひとりきり。今この場において、見失うのも迷うのも、ここにいる、それだけで、何も見失うべきものも、探すべきものも何もない。そこのところの諦めが欲しいのです。
■あらすじ
名古屋の繁華街「栄」、そこの外れの地下劇場。そこにはいつの頃からか、ファミリーレストランが今もひっそりと営業している。そこは熱帯のように熱いレストラン。
その源はラフロレシアの生命維持装置。ウェイトレスのバービーは、家庭愛に飢えた子供を誘惑してきては、店の奥で家族愛に満たされた人々を餌として与え、ぬくぬく肥え太らせれていた。というのも、ラフロレシアは愛に満たされた女の子の血肉が大好物なのである。子供達は将来、あの蝶々のように、綺麗な綺麗な羽で大空を飛び回る夢をみる。ラフロレシアの熱帯愛がこの世界を救う。救世主となるべく奔走するバービー。はたして、その行く末は………。業と業が織り成す、スピリチュアルアットホームドグマ。ここに見参!!
2006年9月
1日(金)20:00
2日(土)19:00
3日(日)15:00/19:00
4日(月)20:00
劇団pH-7地下劇場
流仙まや
上田エツコ
安達あやめ
キモトキヨ
真貴誉
作・演出:灯乃湿
照明:石神竜一
照明操作:森山希里子
音響:大八木克樹
音響操作:チエ
大道具:三角関係
小道具:上出哲哉/othello
衣装:加藤えり子
制作:山本幸弘
舞台監督:檜垣萱
宣伝美術:安達加工所
協力:吉川昌利(太平洋ベルト) 佐々田尚紀(太平洋ベルト)
伊藤明子 菱田一雄 安達加工所 91bar 劇団pH-7
劇団単3ホルモン電池 葵SORAプロデュース 青空企画
情宣写真(別窓) 準備中です
舞台写真(別窓) 準備中です